AIは回答内容を忖度したり、他者に気を使うことはありません。
これはどういうことかというと、市議会が政策提言や施策を推進する際に起こるような、派閥への影響や翌年の予算編成を有利に進めるための根回しなど、いわゆる「社内政治」がAIには存在しないということです。

本来、我々の納める市県民税とは、そうした政治的駆け引きではなく、市民の生活の質を高めるために適切に使われるべきものです。
しかし現実には、政治家同士の血みどろの争いの“種”として使われてしまうことがある。

もちろん、これを全面的に否定するつもりはありません。
それらのやり取りは、我々人類にしか成し得ないひとつのコミュニケーション様式であり、 他者の尊厳を理解し、互いに譲り合いながら社会を維持するために必要な行為でもあります。

つまりAIは、そうした「しがらみのない思考」を提供する存在であり、 私たちはそこから“構造的な現実”を学ぶことができるのです。

この記事では、AIに「姶良市の人口と発展課題」を分析させ、 その冷静な視点と、人間の感情や関係性を踏まえた現実とのギャップを見ていきます。
AIの答えは時に残酷で、時に示唆に富む。 その間（あわい）に、姶良のこれからを考えるヒントがあります。

AIに聞いてみた — 姶良市の人口推移と「動かない街」

ChatGPTに「姶良市の人口推移を分析して」と質問したところ、以下のような回答が得られました。

🧠 AI姶良の分析 — “街が人を循環させられていない”構造

AIが提示した「流動性の欠如」という表現は、まさに現実を突いている。
姶良市は週末になるとイオンモールを中心に人が集中する“週末集中型”の構造を持ち、 平日は街全体に静寂が広がる。 結果、カフェや飲食店は限られた時間帯にしか稼働せず、「街が呼吸できていない」ような状況にある。

夜の街を見ても若い男性が気軽に飲みに行ける店は少なく、 そうした市場は隣の霧島市や鹿児島市（天文館）に吸い取られている。 これは“女性を産業として見る”という意味ではなく、 「自然に出会い、語り、帰りたくなる場所」が他市に流出しているということだ。

さらに、地元店舗の多くは現金のみで、キャッシュレスやSNS発信にも消極的。 結果として若者世代のユーザー体験価値が下がり、 「時間とお金を払っても隣町に行く方が楽しい」という構造が定着している。

AIが淡々と分析した「流動性の低下」は、 経済統計ではなく文化・UX・世代感覚のズレを映している。 姶良の課題は「人口が減ること」ではなく、 「街が人を循環させられていない」という設計上の問題なのだ。

AIと考える “ちょっとアダルトな” 戦略

ところで「アダルト」と聞くと、 “今日も一日精力的に活動しよう”と躍起になる人がいるかもしれませんが、そういう意味のアダルトではありません。 ここで言う「アダルト」とは、成熟した、あるいは大人の多い街というニュアンスです。

AIは自ら動けませんが、人間は動けます。 しかし、ここ姶良市では田舎特有の“何もしないことが正義”という習慣がまだ根強く残っているように見えます。 「ドリームキラー」という言葉がありますが、若者の挑戦を応援せず、 努力して成功した人を揶揄する——それが“普通”として許容されてしまう風土も、残念ながら地方の専売特許のような側面があります。

なぜそれが起きるのか。 理由は単純で、文化を輸入し、輸出しないからです。 文化を“作らない”街は、いずれ経済も市政も停滞する。 これはAIが冷静に導く結論であり、同時に人間が避けて通れない現実でもあります。

こういうことを書くと、すぐに「偉そうに」とか「何様だ」と言う人がいます。 しかし、そういう人たちは匿名の仮面を被った情弱者に過ぎません。 AIを活用し、まずは自分の行動可能範囲を広げる。 その中で修正可能なボーダーラインを設けて、小さく成果を積み上げる。 それがこの街で最初に取るべき「アダルトな戦略」です。

もちろん簡単なことではありません。 上司に相談すると不機嫌になるかもしれませんが、AIは不機嫌になりません。 むしろ、感情に左右されずに酷使できる“エンジン”として割り切れば、実に優秀な労働力になり得ます。

田舎こそ、世界を取れるポテンシャルを持っています。 AIを敵にせず、使いこなす。 その瞬間から、姶良は「遅れている街」ではなく、“成熟した街＝アダルトな街”として再定義されていくでしょう。

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